TOPPERSカーネル向けユニバーサルコンフィギュレータ

バージョン:
0.90
TOPPERSカーネル向けユニバーサルコンフィギュレータ(以下CFG)は TOPPERS/JSPカーネルを初めとする 各種μITRON仕様およびその拡張仕様に対応したコンフィギュレータです。
CFGを用いることで、システムコンフィギュレーションファイルを基にTOPPERSカーネルが要求するC言語の ソースファイル(kernel_id.h, kernel_cfg.c および class_id.h )を生成することができます。

使用方法

TOPPERSカーネル向けユニバーサルコンフィギュレータ(以下CFG)はコマンドラインツールです。 CFGを用いてコンフィギュレーションファイル`sample1.cfg'からkernel_id.hとkernel_cfg.cを生成するには、 コマンドラインから次のように入力します。

  $ ./cfg sample1.cfg

必要に応じて、CFGに起動オプションを付けることもできます。オプションはコンフィギュレーションファイル 名の前後いずれでも指定することができます。

オプション
  • -h または --help
    • 使用方法を表示します。このオプションが指定されると、他の引数は無視されます。
  • -lj または --japanese
    • 出力メッセージを日本語に設定します。
  • -le または --english
    • 出力メッセージを英語に設定します。-lj(--japanese)が指定されると、-le は無視されます。
  • -cfg <file> または --kernel_cfg=<file>
    • `kernel_cfg.c'の代わりに<file>を指定します。
  • -id <file> または --kernel_id=<file>
    • `kernel_id.h'の代わりに<file>を指定します。
  • -ucn
    • コンフィギュレーションファイル内の国際文字名を許可します。
  • -sjis
    • コンフィギュレーションファイル内のシフトJISを許可します。
  • -n <directory>
    • ファイルの出力先として<directory>を指定します。
  • -kernel <type>
    • カーネル種別( JSP または FDMP )を指定します。
上記以外にも、従来のコンフィギュレータとの互換性のために、指定可能なオプションが多数存在します。 ただし、それらの多くは単に無視されるだけで、指定したとしても効果がない場合があります。

独自拡張仕様

本コンフィギュレータでは、独自拡張仕様として、以下の機能をサポートしています。

  • カーネル種別指定用のpragma指令
    • コンフィギュレーションファイル中に
        #pragma kernel(文字列)
      
      という指令が見つかると、文字列( -kernel オプションで指定するものと同じ )で指定したカーネル種別に 対応したコンフィギュレーションを行います。
      pragma指令でカーネル種別を指定した場合、 -kernel オプションで指定したカーネル種別より優先されます。 なお、pragma指令によるカーネル種別指定を複数行った場合の動作は未定義です。

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